大相撲の声で、kiricafeが沸いた日。
ぷらっとkiricafe × CoeCoq レッスンレポート
横浜市の介護予防事業の一環として、霧が丘ぷらっとほーむ「ぷらっとkiricafe」で続いているCoeCoqの月一回レッスン。
今回は、大相撲の名古屋場所予想番付を教材に、場内アナウンスと呼び出しの声をみんなで楽しみました。
最近のぷらっとkiricafeでのCoeCoqレッスンは、参加される方が10名を超えることも増え、
はじまる前からどこかにぎやかで、あたたかな空気があります。
月に一度の時間を重ねるうちに、椅子に座ったままの基本動作や、呼吸、喉をゆるめる発声も少しずつ定着してきました。
最初は少し恥ずかしそうにされていた方も、今では「やってみよう」と声を出してくださる場面が増えています。
今回のテーマは、大相撲。大相撲が大好きな方が多いkiricafeらしく、
名古屋場所の予想番付を教材に、場内アナウンスと呼び出しさんの声へ挑戦しました。
kiricafeという場だから、声が出る。笑いが起きる。
会場である 霧が丘ぷらっとほーむ「ぷらっとkiricafe」 は、多世代・多国籍の人たちが気軽に立ち寄り、つながり、学び合える地域の居場所です。 そこに集まる方々の空気が、レッスンそのものを毎回少しずつ育ててくれています。
声を出すことは、慣れていない方にとって少し恥ずかしいものです。 まして、大相撲の場内アナウンスや呼び出しさんの独特の節回しとなると、最初は照れもあります。 けれど、kiricafeには「間違えても笑える」「ちょっとやってみようと思える」空気があります。
その場のにぎやかさ、笑い声、誰かの挑戦に自然と拍手が起きる感じ。 それは、声と呼吸のレッスンにとって、とても大切な土台だと感じています。
名古屋場所の予想番付を教材に
大相撲が好きな方が多いこともあり、今回は名古屋場所の予想番付風の教材を作成しました。 ただ読むだけでなく、声の出し方を2つの型に分けて楽しみます。
場内アナウンスの型
「東方、豊昇龍、モンゴル、ウランバートル出身、立浪部屋」 のように、力士名・出身地・部屋名を、はっきりと落ち着いて伝える声。 言葉の明瞭さ、間の取り方、最後まで息を通す練習になります。
呼び出しさんの型
「ひがぁ〜しぃ〜、ほう〜しょう〜りゅぅう〜」 のように、独特の歌いまわしで呼び上げる声。 母音を伸ばす、響きを流す、語尾を急がず味わう練習になります。
とくに盛り上がったのは、NHKのアナウンサーでも噛むことがあると言われる 「若隆景(わかたかかげ)」。 みなさんで何度も声に出しながら、「これは難しいね」「でも言えた!」と楽しんでくださいました。
大相撲の声は、実はとてもよい発声教材になる
1. まず身体を温める
いつものように椅子に座ったまま、足元や上半身を動かしながら身体をゆるめます。基本動作が少しずつ定着してきたことで、声に入る前の準備もとてもスムーズになってきました。
2. 呼吸と喉を整える
呼吸を流し、喉まわりをやさしくゆるめてから、場内アナウンスへ。声を張るのではなく、最後まで息が通る状態を大切にしました。
3. 場内アナウンスで明瞭に伝える
力士名、出身地、部屋名を読むことで、言葉の輪郭や間を練習します。難しい名前ほど笑いが起き、挑戦する空気が生まれました。
4. 呼び出しで響きを流す
呼び出しさんの節回しでは、母音を長く伸ばし、語尾を急がず響きを味わいます。それぞれの方の個性が出て、場が一気ににぎやかになりました。
5. 恥ずかしさも、笑いながら越えていく
「ちょっと恥ずかしい」と言いながらも、みなさんしっかりトライされていました。 その姿がとても印象的でした。声は、正しく出せたかどうかだけでなく、やってみようと思える場があることで、少しずつ自由になっていくのだと思います。
教材としての扱いについて
今回の番付風教材は、横浜市の介護予防事業の一環として行われる無料イベント内で、 参加者のみなさんが声を出し、呼吸を整え、楽しみながら発声に取り組むために独自に作成したものです。
大相撲や力士名を題材にすることで、参加者にとって親しみやすく、記憶や会話も自然に広がります。 介護予防の場では、こうした「好きなもの」「よく知っているもの」を入口にすることが、参加しやすさや継続のしやすさにつながります。
※本記事で掲載する教材は、レッスン用に作成した予想番付風の資料です。実際の公式番付や公式写真等の無断転載・販売を目的としたものではありません。公開時には、写真・肖像・公式資料などの権利に十分配慮し、必要に応じて差し替え・加工・非掲載とする方針です。
基本が定着してきたから、遊びが広がる
最近は、身体をゆるめる動き、呼吸を通す感覚、声を急がずに出すことが、少しずつみなさんの中に入ってきているように感じます。 だからこそ、大相撲のようなにぎやかな教材でも、ただの遊びで終わらず、自然と発声や表現の練習になっていきます。
場内アナウンスでは、明瞭に言葉を届ける。 呼び出しでは、母音を伸ばし、響きを味わう。 一見すると別々の遊びのようでいて、どちらも声と呼吸の大切な練習です。
この日のkiricafeでは、声を出すたびに笑いが起き、誰かの挑戦にまわりが反応し、自然に会話も広がっていきました。 にぎやかで、楽しくて、でもしっかり身体にも声にもよい時間。 それが、kiricafeらしいCoeCoqレッスンの魅力なのだと思います。
講義・研修のご相談、受け付けています
介護予防・地域活動・教育・支援・接客など、声と呼吸が関わる現場に合わせて、
内容・時間・形式(対面/オンライン)を設計できます。