声と呼吸が、地域の居場所をあたためる。
ぷらっとkiricafeで続く月一回のCoeCoqレッスン
横浜市の介護予防事業の一環として、霧が丘ぷらっとほーむ「ぷらっとkiricafe」で、
シニア世代のみなさんに月一回のCoeCoqレッスンをお届けしています。
身体を温め、呼吸を整え、声を深めていく時間は、健康づくりであると同時に、
人と人が自然につながる地域の場の力を、あらためて感じさせてくれます。
声は、ただ大きく出せればいいものではなく、
身体がゆるみ、呼吸が通り、人と心地よくつながるための土台でもあります。
私たちがkiricafeでお届けしている時間は、発声練習だけの場ではありません。
椅子に座ったままでも無理なく取り組める動きから始めて、下半身、上半身、呼吸、喉、そして響きへ。
からだ全体を順番にひらきながら、その人らしい声と表情が自然に前へ出てくる流れを大切にしています。
このレッスンが心地よく続くのは、kiricafeという場の力があるから
会場である 霧が丘ぷらっとほーむ「ぷらっとkiricafe」 は、多世代・多国籍の人たちが気軽に立ち寄り、つながり、学び合える地域の居場所です。 「街の『大変』が『楽しみ』に変わる連鎖が広がること」を掲げ、誰もがぷらっと立ち寄れ、つながりを持てる場づくりを大切にされています。
声や呼吸のワークは、安心できる場があってこそ深まります。 迎えてくださるスタッフのみなさんのあたたかな声がけ、自然に笑顔がこぼれる空気、そして地域の人が「また来たい」と思える雰囲気。 そうした日々の積み重ねがあるからこそ、レッスンの中でも参加者のみなさんが少しずつ身体をゆるめ、声をのびやかに響かせてくださるのだと感じています。
kiricafeについて
地域の人たちが出会い、助け合い、学び合える仕組みを育てるコミュニティカフェ。カフェやマルシェ、イベント・講座、相談機能などを通じて、 「人の温かさが感じられる幸せな地域づくり」を目指して運営されています。
レッスンでは、身体の下から順番に「声の通り道」を整えていきます
1. リズム体操で下半身からスタート
椅子に座ったまま、つま先と踵を交互に床へ打ち、「ドン」「タン」と声を添えるところから始めます。そこから腿上げへつなげ、下半身から無理なく身体を温めます。
2. 呼吸とともに上半身をゆるめる
骨盤、脊椎、肩甲骨の連動を感じながら、呼吸の出入りに合わせて上半身をほぐします。身体がまとまってくると、声も自然に出しやすくなります。
3. 喉まわりをやさしく解放
首まわりの体操のあと、自らの低い音声で喉をやさしくゆるめていきます。頑張るのではなく、通り道を広げる感覚を育てます。
4. HOの発音で喉のストレッチ
低音から高音へ、高音から低音へ。滑らかに音をつなぎながら、喉の動きをしなやかに整えていきます。
5. 響きを深め、教材で楽しむ
声の深い響きを磨く発声練習を行いながら、毎月の教材にも取り組みます。それは自然と「嚥下機能の向上」や「誤嚥防止」にもつながります。百人一首の序歌、大相撲の場内アナウンス、「さくら」を歌う回など、内容は毎回さまざま。声そのものを楽しみながら、自然に表現の幅をひろげています。
このレッスンで大切にしているのは、競うことでも、誰かと比べることでもなく、その人が安心して声を出せることです。
身体が温まり、呼吸が通り、喉の力みがほどけると、声だけでなく表情まで変わっていく——そんな変化を、毎月みなさんと一緒に味わっています。
参加者の声から見えてきたこと
身体が軽くなる
からだが温まり、姿勢が自然に整い、無理なく声が出しやすくなったという感想が寄せられました。
安心して自己表現できる
比べられる場ではないからこそ、少しずつ自信を持って声や感情を出せた、という声が印象的でした。
人とのつながりが元気をくれる
声のワークそのものに加え、誰かと同じ場で過ごし、気軽に関わることの大切さを改めて感じたというお声もありました。
アンケートより(読みやすく一部整文)
「終わったあと、からだが軽くなったように感じました。お話の内容にも深く共感し、人とのつながりや、気軽にお茶を飲んだり話をしたりできることの大切さを改めて実感しました。そうした時間こそが、健康で幸福に生きるうえで大事なのだと思います。」
「スタッフのみなさんの声がけのおかげで、少しずつ自信を持って声や感情を出せるようになりました。身体が温まり、顔色もよくなって、自然と笑顔が出ました。無理なく声を出し切れた感じがあり、自己表現の機会としてもとても良い時間でした。」
「姿勢が自然によくなり、力まずに背筋が伸びた感じがしました。声も出しやすくなりました。ふだん一人であまり話をしない私にとっても、ハードルが低く、参加しやすかったです。」
※アンケートは趣旨を変えない範囲で、読みやすく整えています。
地域の場で続く取り組みから、あらためて感じること
声を整えることは、単に発声の技術を身につけることではありません。 身体をいたわり、呼吸を深め、自分の内側を少しずつひらいていくこと。そして、その変化を安心できる場の中で誰かと分かち合うことでもあります。
だからこそ、CoeCoqのレッスンは、地域の居場所づくりととても相性が良いのだと思います。 kiricafeのスタッフのみなさんが育ててこられた場の力に、私たちも毎回たくさん支えられています。 参加者のみなさんの笑顔や声の変化を見るたびに、こうした活動の意味をあらためて教えていただいています。
これからもCoeCoqは、声と呼吸を通して、その人らしい元気と、地域のあたたかなつながりが育っていく時間を丁寧に届けていきます。
講義・研修のご相談、受け付けています
介護予防・地域活動・教育・支援・接客など、声と呼吸が関わる現場に合わせて、
内容・時間・形式(対面/オンライン)を設計できます。