Journal / 2026.02.01
JOURNAL Lecture & Practice

声の深さが、場を変える。長崎県立大学での講義+実技

「あなたの声が、誰かの心を動かせる!」をテーマに、
声の仕組み(理論)と、身体から声を整えるワーク(実技)をセットで実施しました。
研修や講義のご依頼にもつながる形で、当日の様子と参加者アンケートをまとめます。

2026/02/01(日) 長崎県立大学 シーボルト校 講義+実技(Zoom配信あり)

声は、マウントや能力の差を見せつけるためのものではなく、 「相手が安心して受け取れる状態」をつくるための大切な要素の一つです。

教育・支援・接客・医療・介護・行政——対人の現場ほど、声は毎日使うインフラ。
だからこそ、疲れない声/伝わる声/場を整える声を、仕組みとして学べる機会が必要だと感じています。

当日の構成:理論と実技をセットで

前半は講義として、音声の仕組み、音色の違いが生まれるメカニズムを整理しました。 特に「声の成分の中で、低い響き(倍音の土台)がなぜ重要なのか」を、体感と結びつく形で解説。

後半は実技。会場は講義室で、参加者は椅子に座ったまま。 まずは普段、介護予防の現場でもお伝えしている足/骨盤/脊椎/肩甲骨まわりのやさしい体操から。 そこから、CoeCoqの核である「呼吸と身体の一体化」のワークを経て、 メンテナンスのための発声と「本当の自分の声の出し方」へ、短い時間で駆け足にまとめました。

印象的だったのは、ご家族で参加してくださった方がいたこと。 小学生くらいのお子さんが講義も実技も集中して取り組み、動作もとても上手でした。 子どもは身体のクセが少ないぶん、変化が早い——現場で改めて実感しました。

講義の様子 実技の様子

ポイント

理論は覚えるためではなく、実技がしっくりくるための地図として。 仕組みを少しでもイメージできると、身体の変化が声へつながる道筋が見えやすくなります。

講義・研修はご依頼いただけます

形式

講義+実技/実技中心/ハイブリッド(現地+Zoom)など、目的に合わせて設計できます。

対象

管理職・窓口対応・支援職・教育者・医療/介護・接客など「声で場を支える」現場におすすめです。

得られること

疲れにくい声/聞き返されにくい明瞭性/安心感のあるトーン/場の落ち着き。日常に転用できます。

研修は「いい声」づくりだけではありません。
呼吸・姿勢・緊張の癖を整え、声が余裕で出る状態をつくることが、 結果としてコミュニケーションの質と、現場の安心感につながります。

アンケートから見えたこと(要約)

わかりやすい

理論と方法がセットで整理されていて理解しやすい、という声が多くありました。

実践的

体験して実感でき、生活や仕事に持ち帰れることが「お土産」になったという反応。

安心感

声のトーンが聞きやすい、安心する、緊張がほどけた、というコメントが印象的でした。

参加者の声(抜粋)

「理論と具体的な方法を知ることができて、わかりやすかった。生活に活かせるので実践的でした。」

「なぜ声が出るのか、講義と実習のバランスが良かった。体験して実感できたのが嬉しい。」

「声の深さがよくわかった。明日からの仕事に活かしていきたい。」

「ただ声を出す練習ではなく、理論を聞いて自分の声に向き合えた。子どもにもわかりやすかった。」

※アンケートは趣旨を変えない範囲で読みやすく整形しています。

共同研究の近況:吃音領域への可能性

長崎県立大学さんにはコロナ禍以前から毎年お声がけいただいており、最近は吃音(きつおん)の改善に資するアプローチを探索できないか、共同で検討を始めています。

CoeCoqのプロセス(緊張緩和 → 呼吸と身体の連動 → 呼気と声道の最適化)は、 吃音領域で効果が出やすいとされる介入の核と、生理学的に重なる部分が少なくありません。 ただし重要なのは、「リラックスすれば治る」という単純な話ではなく、 その状態を使って発話の運動制御(呼気 → 発声開始 → 連続発声 → 構音)を再学習できるかという点にあると考えています。

※本稿は研究・検討の共有であり、治療や医療行為の提供を目的とするものではありません。進捗は適宜このJournalでも報告していきます。

講義・研修のご相談、受け付けています

「声の仕組みを短く整理してから実技へ」
「職種に合わせたケースで実践したい」
そんなご要望に合わせて、内容・時間・形式(対面/オンライン)を設計します。